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2015.03.13

中野は水のまちだった?手押しポンプのある風景と水の話し

中野のまちを歩くと至る所にある、井戸水を汲み上げるための手押しポンプ。
中野では意外と手押しポンプを見かけるな、と思ったことありませんか?
江戸時代の中野駅北口周辺は、徳川綱吉によって作られた『犬屋敷』だったという話は有名ですが、綱吉が何故『犬屋敷』を中野に作ったのか…それは中野には豊富な水脈があり、犬たちに飲ませる井戸水が沢山湧いたから、という説があるそうです。
今でも『犬屋敷』の犬たちが飲んだと伝えられる井戸もありますよ。

中野区が把握している防災用井戸は67か所、災害時に井戸水を提供してくれる民家は396か所ありますが、今なお現役の手押しポンプを見つけると嬉しくなりますよね。

東京警察病院前にある『妻戀神社』、そして中野マルイの裏にある『桃園稲荷』。
どちらも手水舎がないので、手水として手押しポンプが大活躍。
また「中野にある名水」といえば『梅照院』の井戸水はご存じでしたか?
境内にある井戸水は「白龍権現水」と呼ばれ、地名である「新井」は梅照院の「新しい井戸」が由来とされています。
ほとんどの井戸水は飲めませんが、梅照院の井戸水は飲料水として飲むことができ、毎日ポリタンクで水を汲みにくるファンも多いのです。
劇場のポケットスクエア横にある公園『囲桃園公園』には、新しそうな手押しポンプが。
この手押しポンプは、お隣のポケットスクエアから提供された災害用井戸水とあります。
現在でも災害時には、井戸や手押しポンプが重宝されるのかもしれませんね。
ちなみに中野四季の都市に位置する『中野セントラルパークサウス』と『中野四季の森公園』にも防災用井戸があり、有事の際も使える水が豊富そうな中野です。