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2021.10.01

中野区役所が自治体初!誰でも使える生理用品の無料配布システム「OiTr」を導入

『生理の貧困』という言葉を耳にしたことがある方も多いかもしれません。 2017年にイギリス国内の女性1000人を対象とし調査を行ったところ10%の回答者が「生理用品を買えない」と回答し、生理用品以外の物を使わざるをえない方も少なくないことなどから、イギリス国内では生理用品を無償配布する動きが広まりつつあります。 日本でもこういった活動がはじまり、中野区役所ではいち早く生理用品無料配布システムを導入し、今年8月1日からサービスを開始。 日本の自治体では初めての取り組みで、全国からも注目が集まっています。  中野区役所本庁舎1~9階の女子トイレの個室内に、生理用品の無料配布システム「OiTr(オイテル)」が計16台設置されています。 OiTrを使いたい方は、まずスマホを用意しアプリをダウンロードします。 初回はアプリを開いてBluetoothを起動させ、ディスペンサーにスマホ近づけてタップするだけでナプキンが1枚出てきます。 ナプキンは2時間ごとに1枚、25日間で計7枚が付与される仕組みになっており、どなたでも無料でナプキンを受け取ることができます。 (初回以降は、メールアドレスの登録が必要となります) OiTrの導入を担当した中野区 子ども教育部 子育て支援課長の滝浪亜未さんは、どなたでも遠慮せずOiTrを使ってほしいと願う。 「導入のきっかけの1つに、コロナ禍による経済的な困窮が上げられます。 今年の3月から防災備蓄品だった生理用品の配布を行い、こういった活動を1回きりではなく継続的に行っていく必要があると感じ、事業者と区が連携することでナプキンの無料配布が可能となりました。 コロナ禍でアルバイト先をなくした学生の方や、お仕事が減ってしまった子育て世代の方、そして未成年の方も、区役所が開いている時はどなたでも無償で受け取ることができます」 「またジェンダーギャップの解消も目的としていて、女性にとって必要不可欠な生理用品を無料配布することで、女性だけにかかっていた経済的負担を減らし、安全な生理用品を使うことで、女性の健康維持にも繋がります。 今後利用者が増えれば、区役所以外の公共施設にも設置を検討していきたいと思っておりますので、まずは一度使ってみて便利さを体験して頂けると嬉しいです」 OiTrが設置されているトイレの扉と個室前には、目印の水色のロゴシールが貼られていますので、シールがあるトイレを選んでお試しください。 ●中野区 公式WEBサイトより、中野区役所に生理用品無料配布システムを設置 https://www.city.tokyo-nakano.lg.jp/dept/242900/d030770.html ●OiTr(オイテル) https://www.oitr.jp/